1 '\" t 2 .\" 3 .\" Copyright 2000-2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. 4 .\" DO NOT ALTER OR REMOVE COPYRIGHT NOTICES OR THIS FILE HEADER. 5 .\" 6 .\" This code is free software; you can redistribute it and/or modify it 7 .\" under the terms of the GNU General Public License version 2 only, as 8 .\" published by the Free Software Foundation. 9 .\" 10 .\" This code is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT 11 .\" ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or 12 .\" FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License 13 .\" version 2 for more details (a copy is included in the LICENSE file that 14 .\" accompanied this code). 15 .\" 16 .\" You should have received a copy of the GNU General Public License version 17 .\" 2 along with this work; if not, write to the Free Software Foundation, 18 .\" Inc., 51 Franklin St, Fifth Floor, Boston, MA 02110-1301 USA. 19 .\" 20 .\" Please contact Oracle, 500 Oracle Parkway, Redwood Shores, CA 94065 USA 21 .\" or visit www.oracle.com if you need additional information or have any 22 .\" questions. 23 .\" ` 24 .TH jar 1 "05 Jul 2012" 25 .SH "名前" 26 jar \- Java アーカイブツール 27 .LP 28 \f3jar\fP は複数のファイルを 1 つの Java Archive (JAR) ファイルに結合します。 29 .\" 30 .\" This document was created by saving an HTML file as text 31 .\" from the JavaSoft web site: 32 .\" 33 .\" http://java.sun.com/j2se/1.5/docs/tooldocs/tools.html 34 .\" 35 .\" and adding appropriate troff macros. Because the JavaSoft web site 36 .\" man pages can change without notice, it may be helpful to diff 37 .\" files to identify changes other than new functionality. 38 .\" 39 .SH "形式" 40 .LP 41 42 .LP 43 .TP 3 44 jar ファイルの作成 45 \f4jar c\fP\f2[v0Mmfe] [\fP\f2manifest\fP\f2] [\fP\f2jarfile\fP\f2] [\fP\f2entrypoint\fP\f2] [\-C\fP \f2dir\fP\f2]\fP \f2inputfiles\fP \f2[\-J\fP\f2option\fP\f2]\fP 46 .TP 3 47 jar ファイルの更新 48 \f4jar u\fP\f2[v0Mmfe] [\fP\f2manifest\fP\f2] [\fP\f2jarfile\fP\f2] [\fP\f2entrypoint\fP\f2] [\-C\fP \f2dir\fP\f2]\fP \f2inputfiles\fP \f2[\-J\fP\f2option\fP\f2]\fP 49 .TP 3 50 jar ファイルの抽出 51 \f4jar x\fP\f2[vf] [\fP\f2jarfile\fP\f2] [\fP\f2inputfiles\fP\f2] [\-J\fP\f2option\fP\f2]\fP 52 .TP 3 53 jar ファイルの内容の一覧を作成 54 \f4jar t\fP\f2[vf] [\fP\f2jarfile\fP\f2] [\fP\f2inputfiles\fP\f2] [\-J\fP\f2option\fP\f2]\fP 55 .TP 3 56 jar ファイルにインデックスを追加 57 \f4jar i\fP \f2jarfile\fP \f2[\-J\fP\f2option\fP\f2]\fP 58 .LP 59 .LP 60 パラメータ 61 .LP 62 .RS 3 63 64 .LP 65 .TP 3 66 cuxtiv0Mmfe 67 .I jar 68 コマンドを制御するオプション。 69 .TP 3 70 jarfile 71 作成 (c)、更新 (u)、抽出 (x)、または閲覧される内容の一覧を作成 (t) する 72 jar ファイルです。 73 .I \-f 74 オプションとファイル名 75 .I jarfile 76 は対になっています。 77 使用する場合は、両方を一緒に使用します。 78 .I f 79 および 80 .I jarfile 81 を省略すると、標準入力から「jar ファイル」が 82 使用されたり (x および t の場合)、標準出力にこの「jar ファイル」が 83 送信されたりします (c および u の場合)。 84 .TP 3 85 86 inputfiles 87 .I jar ファイル 88 に結合 (c および u の場合)、または 89 .I jar ファイル 90 から抽出 (x の場合) または一覧表示 (t の場合) されるファイル 91 またはディレクトリ。空白文字で区切ります。 92 すべてのディレクトリは再帰的に処理されます。 93 オプション 0 (ゼロ) が使用されない場合は、ファイルが圧縮されます。 94 .TP 3 95 manifest 96 jar ファイルの MANIFEST.MF に含めようとする名前:値ペアが含まれている 97 既存の manifest ファイルです。 98 .I \-m 99 オプションと 100 .I manifest 101 のファイル名は対になっています。 102 使用する場合は、両方を一緒に使用します。 103 文字 104 .B m 105 、 106 .B f 107 、および 108 .B e 109 の出現順序は、 110 .I manifest 111 、 112 .I jarfile 113 、および 114 .I entrypoint 115 の出現順序と一致する必要があります。 116 .TP 3 117 118 entrypoint 119 実行可能 JAR ファイル内にバンドルされたスタンドアロンアプリケーションのアプリケーションエントリポイントとして設定するクラスの名前。 120 .I \-e 121 オプションと entrypoint は対になっています。どちらかを指定する場合は両方とも指定する必要があります。文字 122 .I m 123 、 124 .I f 125 、 126 .I e 127 の出現順序は 128 .I manifest 129 、 130 .I jarfile 131 、 132 .I entrypoint 133 の出現順序と一致する必要があります。 134 .TP 3 135 \-C\ dir 136 後続の入力ファイル引数の処理中、 137 ディレクトリを 138 .I dir 139 に一時的に変更します。 140 複数の 141 .I \-C " dir" 142 入力ファイルのセットを使用できます。 143 .TP 3 144 \-Joption 145 Java Runtime Environment に渡されるオプション 146 ( 147 .I \-J 148 と 149 .I option 150 の間には空白文字を入れないでください)。 151 .SH "機能説明" 152 .IX "Java archive tool" "" "Java archive tool \(em \fLjar\fP" 153 .IX "jar" "" "\fLjar\fP \(em Java archive tool" 154 .B jar 155 ツールは 156 Java 157 アプリケーションの 158 1 159 つで、複数個のファイルを 160 1 161 個の 162 JAR 163 アーカイブファイルに統合します。また、 164 jar は汎用的なアーカイブ作成用 165 および圧縮用のツールでもあり、圧縮は 166 .SM ZIP 167 または 168 .I ZLIB 169 .fi 170 (http://www.gzip.org/zlib/) 171 形式で行います。 172 ただし 173 .B jar 174 ツールの主な目的は、いくつかの 175 Java 176 アプレットやアプリケーションを 177 1 178 個のアーカイブに統合することです。 179 アプレットやアプリケーションのコンポーネント、たとえば 180 クラスファイル、イメージ、サウンドなどを単一のアーカイブに 181 まとめると、ブラウザのような 182 Java 183 エージェントにダウンロードするときに、一度の 184 HTTP 185 トランザクションで済みます。コンポーネントごとに 186 新たに接続する必要がありません。 187 これによりダウンロード時間が大幅に短縮できます。 188 また 189 .B jar 190 はファイルの圧縮も行うので、ダウンロードがより高速になります。 191 さらに、ファイル中の個々のエントリに対してアプレットの作成者が 192 署名できるので、作成元を明確化できます。 193 .B jar 194 ツールの構文は、 195 .I tar 196 コマンドの構文とほぼ同一です。 197 .B jar 198 アーカイブは、圧縮されているかどうかにかかわらず、 199 クラスパス 200 .fi 201 (http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/tools/solaris/classpath.html) 202 エントリとして使用できます。 203 .LP 204 複数のファイルを jar ファイルに統合する標準的な使い方は次のとおりです。 205 .LP 206 .RS 207 .ft 3 208 .nf 209 % jar cf myFile.jar *.class 210 .fi 211 .ft 1 212 .RE 213 .LP 214 この例では、現在のディレクトリ中のすべてのクラスファイルが 215 .I myFile.jar 216 という名前のファイルに置かれます。 217 jar ツールは自動的に、 218 .I META\-INF/MANIFEST.MF 219 という名前のマニフェストファイルエントリを生成します。これは常に、JAR ファイルの最初のエントリになります。マニフェストファイルは、アーカイブに関するメタ情報を宣言し、そのデータを 220 .I name : value 221 ペアとして格納します。jar ツールがマニフェストファイル内にメタ情報を格納する方法の詳細については、 222 .fi 223 http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/jar/jar.html#JAR%20Manifest 224 の 225 .na 226 「JAR file specification」を参照してください。 227 .LP 228 既存のマニフェストファイル内に格納された 229 .I name : value 230 ペアを JAR ファイルに含める必要がある場合には、そのファイルを次のように \f2\-m\fP オプションを使って指定します。 231 .LP 232 .RS 3 233 234 .LP 235 .nf 236 \f3 237 .fl 238 % jar cmf myManifestFile myFile.jar *.class 239 .fl 240 \fP 241 .fi 242 .RE 243 244 .LP 245 既存のマニフェストファイルは改行文字で終わっている必要があります。\ マニフェストファイルが改行文字で終わっていない場合、\f3jar\fP はその最後の行を解析しません。 246 .br 247 248 .LP 249 .br 250 251 .LP 252 \f3注:\ \fP コマンド行に 253 .I cmf 254 ではなく 255 .I cfm 256 が指定された jar コマンド (m と \-f オプションの順番を逆にする) の場合、\f3jar\fP コマンド行にまず jar アーカイブの名前を指定し、続いてマニフェストファイルの名前を指定する必要があります。次に例を示します。 257 .LP 258 .RS 5 259 .B % jar cfm myFile.jar myManifestFile *.class 260 .RE 261 .LP 262 manifest は RFC822 263 .SM ASCII 264 形式に基づいたテキスト形式を使用するため、manifest ファイルの内容は 265 簡単に表示および処理できます。 266 .LP 267 jar ファイルからファイルを抽出する場合は、 268 .I x 269 を使用します。次に例を示します。 270 .LP 271 .RS 5 272 % jar xf myFile.jar 273 .RE 274 .LP 275 jar ファイルから個別のファイルを抽出する場合は、 276 そのファイル名を指定します。 277 .LP 278 .RS 5 279 % jar xf myFile.jar foo bar 280 .RE 281 .LP 282 JDK のバージョン 1.3 から、jar ユーティリティで 283 .fi 284 http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/jar/jar.html#JAR%20Index 285 の「 286 .I JarIndex 287 」をサポートするようになりました。 288 これにより、 289 アプリケーションのクラスローダは、jar ファイルから 290 クラスをより高速に読み込めるようになりました。 291 アプリケーションまたはアプレットが複数の jar ファイルに 292 バンドルされている場合、必要な jar ファイルだけがダウン 293 ロードされて開かれ、クラスが読み込まれます。 294 このパフォーマンスの最適化は、 295 .I jar 296 を 297 .I \-i 298 オプションを使用して実行すると有効になります。 299 指定した 300 メインの jar ファイルおよびそのファイルが依存している 301 すべての jar ファイルのパッケージ位置情報が生成されます。 302 これらの情報は、メイン jar ファイルの manifest の 303 .I Class-Path 304 属性で 305 指定する必要があります。 306 .LP 307 .RS 5 308 % jar i main.jar 309 .RE 310 .LP 311 この例では、 312 .I INDEX.LIST 313 ファイルが 314 .I main.jar 315 の 316 .I META-INF ディレクトリに追加されます。 317 アプリケーションのクラスローダでは、このファイルに格納された情報を 318 使用して、クラスのロードを高速化します。 319 インデックスファイルに位置情報を格納する方法の詳細は、 320 「JarIndex 仕様」を参照してください。 321 .br 322 .br 323 ディレクトリをコピーするには、まず 324 .I dir1 325 内のファイルを圧縮して標準出力に出力し、続いて標準入力から 326 .I dir2 327 に抽出します (両方の 328 .I jar 329 コマンドから 330 .I \-f 331 オプションを省く)。次に例を示します。 332 .LP 333 .RS 5 334 % (cd dir1; jar c .) | (cd dir2; jar x) 335 .RE 336 .LP 337 .I jar 338 を使って JAR ファイルや JAR ファイルマニフェストを操作するコマンドサンプルを確認するには、「例」を参照してください。また、 339 .fi 340 http://java.sun.com/docs/books/tutorial/jar 341 の 342 .na 343 「Java Tutorial」の JAR コースも参照してください。 344 .SH "オプション" 345 .if t .TP 10 346 .if n .TP 5 347 .B c 348 新規のアーカイブファイルを 349 .I jarfile 350 という名前 ( 351 .I f 352 を指定した場合)、または標準出力上に ( 353 .I f 354 と 355 .I jarfile 356 を省略した場合) 作成します。 357 アーカイブには入力ファイルで指定したファイルおよびディレクトリが追加されます。 358 .if t .TP 10 359 .if n .TP 5 360 .B u 361 既存の 362 .I jarfile 363 ( 364 .I f 365 を指定した場合) を更新します。 366 このとき、この 367 .I jarfile 368 には入力ファイルで指定されたファイルおよびディレクトリが追加されます。以下に例を示します。 369 .LP 370 .RS 5 371 % jar uf foo.jar foo.class 372 .RE 373 .LP 374 この例では、ファイル 375 .I foo.class 376 が既存の jar ファイル 377 .I foo.jar 378 に追加されます。 379 .I u 380 オプションでは、マニフェストのエントリを更新することもできます。以下に例を示します。 381 .LP 382 .RS 5 383 % jar umf manifest foo.jar 384 .RE 385 .LP 386 .I foo.jar 387 マニフェストをマニフェスト内の名前:値ペアで更新します。 388 .if t .TP 10 389 .if n .TP 5 390 .B x 391 ファイルおよびディレクトリを 392 .I jarfile 393 ( 394 .I f 395 を指定した場合)、 396 または標準入力 ( 397 .I f 398 と 399 .I jarfile 400 を省略した場合) から抽出します。 401 入力ファイルを指定した場合、その入力ファイルで指定されたファイルおよびディレクトリだけが 402 抽出されます。指定しない場合は、すべてのファイルおよびディレクトリが抽出されます。 403 抽出されたファイルの日時は、アーカイブ内で設定されたものです。 404 .if t .TP 10 405 .if n .TP 5 406 .B t 407 .I jarfile 408 ( 409 .I f 410 を指定した場合)、または標準入力 ( 411 .I f 412 と 413 .I jarfile 414 を省略した場合) から内容をリストします。入力ファイルを指定した場合、 415 その入力ファイルで指定されたファイルおよびディレクトリだけが 416 リストされます。指定しない場合は、すべてのファイルおよびディレクトリがリストされます。 417 .if t .TP 10 418 .if n .TP 5 419 .B i 420 指定された 421 .I jarfile 422 および関連づけられている jar ファイルの 423 インデックス情報を生成します。次に例を示します。 424 .LP 425 .RS 5 426 % jar i foo.jar 427 .RE 428 .LP 429 .I foo.jar 430 に 431 .I INDEX.LIST 432 ファイルが生成されます。 433 このファイルには、 434 .I foo.jar 435 の各パッケージおよび 436 .I foo.jar 437 の 438 .I Class-Path 439 属性に指定されているすべての jar ファイルの 440 位置情報が書き込まれています。 441 インデックスの例を参照してください。 442 .if t .TP 10 443 .if n .TP 5 444 .B f 445 作成 (c)、更新 (u)、抽出 (x)、インデックス作成(i)、 446 または表示 (t) する 447 .I jarfile 448 を指定します。 449 .I \-f 450 オプションと 451 .I jarfile 452 のファイル名は対になっています。 453 使用する場合は、両方を一緒に使用します。 454 .I f 455 と 456 .I jarfile 457 を省略すると、標準入力から jar ファイル名が 458 使用されたり (x および t の場合)、標準出力に jar ファイルが 459 送信されたりします (c および u の場合)。 460 .if t .TP 10 461 .if n .TP 5 462 .B v 463 標準出力に詳細な出力を生成します。次に例を示します。 464 .if t .TP 10 465 .if n .TP 5 466 .B 0 467 ゼロ。ZIP 圧縮を使用せずに格納します。 468 .if t .TP 10 469 .if n .TP 5 470 .B M 471 manifest ファイルエントリを作成しません (c および u の場合)。または 472 すでに存在する manifest ファイルエントリを削除します (u の場合)。 473 .if t .TP 10 474 .if n .TP 5 475 .B m 476 指定したマニフェストファイル 477 .I manifest 478 から 479 名前:値属性をファイル 480 .I META-INF/MANIFEST.MF 481 に取り込みます。 482 すでに同じ名前で存在しない限り、 483 .I jar 484 はその名前:値ペアを追加します。同じ名前で存在する場合は、 485 jar 486 はその値を更新します。 487 .LP 488 コマンド行では、文字 489 .B m 490 と 491 .B f 492 は、 493 .I manifest 494 と 495 .I jarfile 496 が出現するのと 497 同じ順序で使用します。次に例を示します。 498 .LP 499 .RS 5 500 % jar cmf myManifestFile myFile.jar *.class 501 .RE 502 .LP 503 manifest ファイルには、デフォルトのマニフェストに含まれていない、 504 専用の名前:値属性ペアを追加できます。 505 たとえば、 506 ベンダー情報、バージョン情報、パッケージシーリング、 507 または JAR にバンドルされたアプリケーションを実行するための属性を 508 追加できます。 509 .B -m 510 オプションの使用例については、「Java Tutorial」 511 .fi 512 http://java.sun.com/docs/books/tutorial/jar/ 513 にある 514 .na 515 「 516 .I JAR Files 517 」コースを参照してください。 518 .TP 3 519 e 520 実行可能 JAR ファイル内にバンドルされたスタンドアロンアプリケーションのアプリケーションエントリポイントとして、 521 .I entrypoint 522 を設定します。このオプションを使用すると、マニフェストファイル内の 523 .I Main\-Class 524 属性値が作成または上書きされます。このオプションは、JAR ファイルの作成中または更新中に使用できます。このオプションを使えば、マニフェストファイルを編集または作成することなしに、アプリケーションのエントリポイントを指定できます。 525 .br 526 .br 527 たとえば、次のコマンドは 528 .I Main.jar 529 を作成しますが、その際、マニフェストファイル内の 530 .I Main\-Class 531 属性値は 532 .I Main 533 に設定されます。 534 .RS 3 535 536 .LP 537 .nf 538 \f3 539 .fl 540 jar cfe Main.jar Main Main.class 541 .fl 542 \fP 543 .fi 544 .RE 545 .LP 546 次のコマンドを実行すると java ランタイムから直接このアプリケーションを起動できます。 547 .RS 3 548 549 .LP 550 .nf 551 \f3 552 .fl 553 java \-jar Main.jar 554 .fl 555 \fP 556 .fi 557 .RE 558 エントリポイントのクラス名が特定のパッケージ内に存在している場合、エントリポイントの区切り文字としてドット (「.」) またはスラッシュ (「/」) を使用できます。たとえば、 559 .I Main.class 560 が 561 .I foo 562 という名前のパッケージ内に存在している場合、次のようにしてエントリポイントを指定できます。 563 .RS 3 564 565 .LP 566 .nf 567 \f3 568 .fl 569 jar \-cfe Main.jar foo/Main foo/Main.class 570 .fl 571 \fP 572 .fi 573 .RE 574 または 575 .RS 3 576 577 .LP 578 .nf 579 \f3 580 .fl 581 jar \-cfe Main.jar foo.Main foo/Main.class 582 .fl 583 \fP 584 .fi 585 .RE 586 \f3注:\ \fP 587 .I \-m 588 オプションと 589 .I \-e 590 オプションの両方を同時に指定する場合、指定されたマニフェストにも 591 .I Main\-Class 592 属性が含まれていると、 593 .I Main.class 594 の指定があいまいになってエラーが発生し、JAR の作成または更新処理が異常終了します。 595 .if t .TP 10 596 .if n .TP 5 597 .B \-C \ dir 598 .B jar 599 コマンドの実行中に一時的にディレクトリを変更します ( 600 .I cd " dir" 601 )。 602 このとき、後続の入力ファイル引数が処理されます。 603 この動作は、UNIX の 604 .I tar 605 ユーティリティの 606 .I \-C 607 オプションと 608 同様の動作になります。 609 たとえば、次のコマンドは、 610 .I classes 611 ディレクトリに移動し、そのディレクトリから 612 .I bar.classes 613 を 614 .I foo.jar 615 に追加します。 616 .RS 3 617 618 .LP 619 .nf 620 \f3 621 .fl 622 jar uf foo.jar \-C classes bar.class 623 .fl 624 \fP 625 .fi 626 .RE 627 次のコマンドでは、 628 .I classes 629 ディレクトリに移動し、 630 .I classes 631 ディレクトリ内のすべてのファイルを 632 .I foo.jar 633 に追加します (jar ファイルには classes ディレクトリを作成しません)。 634 次に元のディレクトリに戻ってから、 635 .I bin 636 ディレクトリに移動し、 637 .I xyz.class 638 を 639 .I foo.jar 640 に追加します。 641 .RS 3 642 643 .LP 644 .nf 645 \f3 646 .fl 647 jar uf foo.jar \-C classes . \-C bin xyz.class 648 .fl 649 \fP 650 .fi 651 .RE 652 .I classes 653 にファイル 654 .I bar1 655 および 656 .I bar2 657 がある場合、 658 .I jar tf foo.jar 659 を実行すると、jar ファイルの内容が次のように表示されます。 660 .LP 661 .if t .RS 15 662 .if n .RS 8 663 .ft 3 664 .nf 665 META-INF/ 666 META-INF/MANIFEST.MF 667 bar1 668 bar2 669 xyz.class 670 .fi 671 .ft 1 672 .RE 673 .if t .TP 10 674 .if n .TP 5 675 .B \-Joption 676 .I option 677 を Java Runtime Environment に渡します。 678 ここで、 679 .I option 680 は、Java アプリケーション起動プログラムのマニュアルページ 681 .fi 682 (http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/tools/solaris/java.html#options) 683 で説明されているオプションの 1 つです。 684 たとえば 685 .B \-J-Xms48m 686 は、最大メモリを 48M バイトに設定します。 687 .I \-J 688 が基本にする仮想マシンにオプションを渡すことは、共通の規約です。 689 .SH "コマンド行引数ファイル" 690 .B jar 691 コマンド行を短くまたは簡単にするために、 692 .I jar 693 コマンドの引数 ( 694 .I \-J 695 オプションを除く) を含むファイルを 1 つ以上指定できます。 696 これにより、任意の長さの 697 .B jar 698 コマンドを作成でき、 699 オペレーティングシステムによるコマンド行の制限を 700 回避できます。 701 .LP 702 引数ファイルには、オプションとファイル名を含めることができます。 703 引数ファイル内の引数は空白文字区切りまたは改行区切りにします。 704 引数ファイル内のファイル名は、引数ファイルの位置に対してではなく、 705 現在のディレクトリに対して相対的に指定します。 706 通常はオペレーティングシステムシェルによって展開されるワイルドカード (*) は 707 展開されません。ファイルを再帰的に解釈するための @ 文字は使用できません。 708 .I \-J 709 オプションは、起動プログラムに渡されるため、サポートされていません。 710 起動プログラムでは引数ファイルを使用できないためです。 711 .LP 712 .I jar 713 の実行時、各引数ファイルのパスおよび名前の先頭に @ 文字を付けて渡します。 714 .I jar 715 で先頭に文字 @ の付いた引数が出現するたびに、 716 そのファイルの内容が引数リストに展開されます。 717 .br 718 .br 719 次の例では、 720 .I find 721 コマンドから出力されたファイル名を 722 .I classes.list 723 内に格納しています。 724 .LP 725 .RS 5 726 % find . -name '*.class' -print > classes.list 727 .RE 728 .LP 729 その後、引数ファイル構文を使って 730 .I jar 731 にリストを渡すと、 732 .I Classes.list 733 で 734 .I jar 735 コマンドを実行できます。 736 .LP 737 .RS 5 738 % jar cf my.jar @classes.list 739 .RE 740 .LP 741 引数ファイルはパスを指定できますが、相対パスが記述された引数ファイル内の 742 すべてのファイル名は、渡されたパスに対して相対的ではなく、 743 現在の作業ディレクトリに相対的となります。次に例を示します。 744 .LP 745 .RS 5 746 % jar @path1/classes.list 747 .RE 748 .SH "使用例" 749 あるディレクトリ中のファイルをすべてアーカイブに追加する例を示します 750 (アーカイブがすでに存在する場合は、内容が上書きされます)。 751 詳細を列挙すると ( 752 .I \-v 753 オプションを使用)、 754 サイズや最終更新日など、 755 アーカイブ内のファイルに関して詳しい情報が得られます。 756 .RS 757 \f3 758 .nf 759 % ls 760 1.au Animator.class monkey.jpg 761 2.au Wave.class spacemusic.au 762 3.au at_work.gif 763 .LP 764 % jar cvf bundle.jar * 765 added manifest 766 adding: 1.au(in = 2324) (out= 67)(deflated 97%) 767 adding: 2.au(in = 6970) (out= 90)(deflated 98%) 768 adding: 3.au(in = 11616) (out= 108)(deflated 99%) 769 adding: Animator.class(in = 2266) (out= 66)(deflated 97%) 770 adding: Wave.class(in = 3778) (out= 81)(deflated 97%) 771 adding: at_work.gif(in = 6621) (out= 89)(deflated 98%) 772 adding: monkey.jpg(in = 7667) (out= 91)(deflated 98%) 773 adding: spacemusic.au(in = 3079) (out= 73)(deflated 97%) 774 \f1 775 .fi 776 .RE 777 イメージ、オーディオファイル、およびクラス用のサブディレクトリが 778 すでに存在する場合、単一の 779 .B jar 780 ファイルに結合できます。 781 .RS 782 \f3 783 .nf 784 % ls -F 785 audio/ classes/ images/ 786 787 % jar cvf bundle.jar audio classes images 788 added manifest 789 adding: audio/(in = 0) (out= 0)(stored 0%) 790 adding: audio/1.au(in = 2324) (out= 67)(deflated 97%) 791 adding: audio/2.au(in = 6970) (out= 90)(deflated 98%) 792 adding: audio/3.au(in = 11616) (out= 108)(deflated 99%) 793 adding: audio/spacemusic.au(in = 3079) (out= 73)(deflated 97%) 794 adding: classes/(in = 0) (out= 0)(stored 0%) 795 adding: classes/Animator.class(in = 2266) (out= 66)(deflated 97%) 796 adding: classes/Wave.class(in = 3778) (out= 81)(deflated 97%) 797 adding: images/(in = 0) (out= 0)(stored 0%) 798 adding: images/monkey.jpg(in = 7667) (out= 91)(deflated 98%) 799 adding: images/at_work.gif(in = 6621) (out= 89)(deflated 98%) 800 801 % ls -F 802 audio/ bundle.jar classes/ images/ 803 .fi 804 \f1 805 .RE 806 次の例では、 807 .I t 808 オプションを指定して、jar ファイル中のエントリ名を表示します。 809 .RS 810 \f3 811 .nf 812 % jar tf bundle.jar 813 META-INF/ 814 META-INF/MANIFEST.MF 815 audio/1.au 816 audio/2.au 817 audio/3.au 818 audio/spacemusic.au 819 classes/Animator.class 820 classes/Wave.class 821 images/monkey.jpg 822 images/at_work.gif 823 .fi 824 \f1 825 .RE 826 クラスの読み込みを高速化するために jar ファイルにインデックスファイルを 827 追加する場合は、 828 .I i 829 オプションを使用してください。 830 .br 831 .br 832 例: 833 .br 834 835 .LP 836 .RS 3 837 838 .LP 839 たとえば株取引アプリケーションの内部依存しているクラスを 840 .I main.jar 841 、 842 .I buy.jar 843 、 844 および 845 .I sell.jar 846 という 3 つの jar ファイル 847 に分割したとします。 848 .I main.jar 849 のマニフェストの 850 .I Class-Path 851 属性に次のように指定した場合、 852 .LP 853 .RS 5 854 Class-Path: buy.jar sell.jar 855 .RE 856 .LP 857 .I -i 858 オプションを使用すれば、アプリケーションのクラスの 859 読み込みを高速化できます。 860 .LP 861 .RS 5 862 % jar i main.jar 863 .RE 864 .LP 865 .I INDEX.LIST 866 ファイルが 867 .I META-INF 868 ディレクトリに追加されます。 869 この結果、アプリケーションのクラスローダによってクラスまたは 870 リソースの検索が行われるときに、適切な jar ファイルがダウンロードされます。 871 .SH "関連項目" 872 .LP 873 874 .LP 875 .fi 876 http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/jar/jarGuide.html 877 の 878 .na 879 「 880 .I The Jar Overview 881 」 882 .br 883 884 .LP 885 .fi 886 http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/jar/jar.html 887 の 888 .na 889 「 890 .I The Jar File Specification 891 」 892 .br 893 894 .LP 895 .fi 896 http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/jar/jar.html#JAR_Index 897 の 898 .na 899 「 900 .I The JarIndex Spec 901 」 902 .br 903 904 .LP 905 .fi 906 http://java.sun.com/docs/books/tutorial/jar 907 の 908 .na 909 「 910 .I Jar Tutorial 911 」 912 (Java ソフトウェアの Web サイト内) 913 .br 914 915 .LP 916 .fi 917 https://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/share/pack200.html 918 の 919 .na 920 「 921 .I pack200 Reference Page 922 」 923 .LP 924